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四話後半を更新

先日、第四話後半を公開しました
前回から1話を前半と後半に区切ってアップしてみたのですが、今回は前回アップした前半に後半を追加する形となります。

 

登場したばかりの允常様が早々と退場。
こーせん様に越の行く末を託します。

 

 

しかしかなり無理めな期限を設定されて、こーせん様はぶち切れ。

切れると沓投げるところは旧作通り(笑)です。

このへんはさすがにまだ16歳です。子供ですね。
こーせん様は基本的に冷静で、国の利益を最優先するあまり時には冷徹にさえ感じられますが…
それはこーせん様自身が「自分は王であるから王として振る舞うのが当然」と思い込んでいるからで、一種の自己暗示のようなものかもしれません。
しかし、ちょっとしたはずみで年相応の地が出たりする。

この先も、こういったごくまれに出てくる彼の人間臭いところを描いていければと思っています。

 

そして未来の大軍師はなぜか戸籍係にされてしまいます。

このあたりも基本的な設定は旧作を踏襲していますが、演出や展開はかなり変えているので、お話としては別物ですね。

越が戸籍もろくに整備されていない遅れた国家として描かれていますが、このへんは特に元ネタがあるわけではなく、うちの漫画のオリジナル展開です。

 

今後の予定

5話は越から舞台を移して、呉の人たちが出てきます。

呉の人間関係もかなり独自設定を盛って話を膨らませていますので、5話は人物紹介みたいな感じになるかと思います。
まだネームを切っていないので確定ではありませんが、2話の最後にちらっと出てきたフーちゃんと王孫駱のほか、闔閭様、伍子胥、伯嚭などのおじ様s、フーちゃんのお兄さんなどが出てくる予定です。

 

5話も前半後半に分け、前半は8月半ばごろまでには公開したいと思っています。
具体的な日程が決まりましたらまたご案内させていただきます。

どうぞよろしくお願いします。

考察

三家之表について。

徐天祜注「意謂釋箕子之囚封比干之墓表商容之閭也」

箕子が囚われていたのを赦した、比干の墓に盛り土して祭った、商容の閭を表彰したことを指していると解釈されています。

考察

越絶書巻十五

原文 屈原隔界放於南楚自沉湘水蠡所有也

越絶書の最後の文です。
屈原隔界 放於南楚 自沉湘水 ここまでは屈原が身を投げた故事を挙げ、越絶書の編者もまた水に沈んだといっている?

蠡所有也 は「蠡」に「むしばむ」という意味があるのでむりやり「持っていたものを全てむしばまれた→すべてが失われた」と訳しましたが、ちょっとよくわかりません。

「蠡」といきなり出てくるので、范蠡に関する記述が、どこからかくっついてしまったのかもしれません。

 

『越絶書』の編者は袁康、呉平という人であり、最終巻の文にはその名が隠されているされています。
実際にどうだったのかについては、意見が分かれています。

いずれにせよ、春秋時代当時の呉越の状況を正確に記録したものではなく、後漢ごろに伝わっていた呉越に関する伝承をまとめたものと考えられます。

 

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4話前半公開

6月30日に、第四話前半を公開しました。
今回から前半後半に分けてアップしてみました。全28ページ中の13ページなので正確に前半ではないのですが、まあだいたい前半分ぐらいということで。

6月はコミティアがあって、その後仕事(not漫画)がいつもより多く入り、さらにこの時期にしては異例の猛暑…ということで、かなりしんどかったですね…なんとか宣言通り6月中に前半をアップするので精一杯でした。

内容は、こーせん様について会稽にやってきた范さんが、允常様とこーせん様の想像以上の仲の悪さにビビる…というものです。范さんはお父さんが怖いので、こーせん様が允常様に怒鳴られてると自分が責められてるような気がしてしまうんですね。

これはこの人の思考パターンがそういう方向性で形成されてしまっているからで、気が弱いとかそういう問題とはちょっと違う。
范さん自身も、「自分はこんなにびびってるんだから気が小さいんだ」と思い込んでる節があります。こいつ敵には容赦しないくせに。

 

後半は7月14日公開を目指しています。完成したら前半に追加する形でアップしようと思います。

 

webイベント申し込み

9月に開催される「BOX of BLOCKs 3」というwebイベントに申し込みさせていただきました。

https://pictsquare.net/sztaiefx2rnf5z1az6yfxl5fvo5zwcbl

創作イベントですが、歴史創作もOKということで、pictSQUAREの割引コードを持っていたことを思い出し、参加させていただくことに。
他の参加サークルさんを見るとアウェー感しかない気がしますが、まあ、そのぶん何かしらの新しい出会いがあることを期待して…。

こちらは既刊と展示のみの参加になると思います。

新刊合わせのリアルイベントは11月のコミティアに申し込み予定です。

いずれもよろしくお願いいたします。

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4話のネームができた

コミティアの後、少しの間ぼーっとしてから、4話のネームに入りました。

いったん、8割ぐらいはできあがったのですが、どうにも構成が気に入らず、「これだと同じことの繰り返しになっちゃうな~」「なかなか話が進まないかも」と思い、全没にして一から描き直しました。
漫画を構成するうえで、1回言っただけでは伝わらないので何度も繰り返し言わなければならないこともあるのですが、単なる同じことの繰り返しで冗長になるだけという場合もあり、その辺の見極めが大切だったりします。

……と、えらそうに語ってみましたが、自分がそんなにうまく構成ができているかはわかりません。
ただ、没にする前のものよりは、描き直したもののほうが良くなったのではないかと思います……思いたい。

4話は28ページの予定です。前半部分を6月中に公開できればと思います。
どうぞよろしくお願いします。

 

コミティア新刊の電子版について

先日のコミティアで発行した「霸王の輔 呉越春秋異聞 一」の電子版ですが、今回初めて「ナンバーナイン」さんに電子書籍化をお願いしています。同人誌でも、電子書籍として各書店で公開できるそうです。
Discordで他の作家さんが利用されていると伺い、今回私もはじめて利用させていただくことにしました。

ただ、慣れないせいか、申請時にミスがあり差し替えを求められたり、先日やっと審査が終わったところです。
これから電子書籍用のデータを作成いただき、完成までに1ヶ月ぐらいかかるというご連絡をいただきました。審査自体は通ったようなので、いずれ公開されるのではないかと思います。

電子版をご希望の方は、もう少しお待ちいただけますと幸いです。

紙の本はBOOTHにて取扱中です。
https://shirakawayou.booth.pm/items/6997031

 

フォームお返事

第一巻の付属物にこっそり忍ばせていた専用フォーム経由で、呉の一般最下層モブ兵卒様からメッセージをいただきました!ありがとうございます。

まずフォームの存在に気づいていただいてありがとうございます(笑)
こういうの、あんまり気づいてくれる人いないよな~と思いつつ、気づいてくれた誰かがくすっと笑ってくれればいいなと思っていたので嬉しいです!
作品も、本当に深く、丁寧に読み込んでいただけて嬉しいです。自分の伝えたかったものが、誰かの心に届いたのかな、だったらよかったな、描いてよかった…と思えました。
読者の方と「一緒に走っている気持ちになった」と言っていただけて、本当に幸せな作品だと思います。
今後も范蠡さんといっしょに、呉越の行く末を見届けてくださると嬉しいです。
5話からは呉の人たちも本格的に登場する予定ですので、引きつづきよろしくお願いします。