blog

2022年の夏コミで配布したペーパーです。

blog

呉越春秋 闔閭内伝
至今後世,即山作冶,麻絰葌服,然後敢鑄金於山。

「山に入って冶金をし、麻の帯をしめ茅草の服を着て…」と訳してみましたが、「葌服」を大漢和では「香草を佩びる」と解釈しています。「葌」に香草という意味と萱という意味があるようです。

blog

 11/15コミティアでの「霸王の輔」8巻は延期し、今回は準備号として「霸王の輔7.1」を発行します。50ページほどの新刊を予定しており、制作期間もとっていたのですが、突発的な家庭の事情により、思うように原稿を進められませんでした。

 短いものを8巻として出すことも考えましたが、このシリーズは自分にとって思い入れの深いものであり、きちんとしたものを出したいと思い、今回は冒頭部分を準備号とすることにいたしました。話の流れが分かる程度に絵は入っていますが、背景がなく仕上げも粗いので、8巻収録時に加筆修正予定です。準備号は20ページ、200円で頒布予定です。

 今後の対応についてですが、11月15日のコミティアで準備号を購入いただいた方は、8巻を購入いただく場合に、8巻の価格から準備号代金を差し引かせていただきます(8巻が700円の場合500円、800円の場合600円とさせていただきます)。詳細は新刊にご案内を挟み込んでおきますのでご覧ください。

 冬コミは別ジャンル参加ですので、8巻の発行は来年5月のコミティアになると思います。楽しみに待っていて下さった方には、このような形になってしまい、たいへん申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。
 

blog

11月15日 COMITIA114に、の02a「白川」で参加します。

blog

越絶書巻第八

原文「杭塢者、句踐杭也、二百石長員卒七士人、度之會夷」
「員」は「買」になってるテキストもあります
「七士人」は「七千人」ではないかという注釈がありそれに従いましたがそれでもちょっと通じにくいです

blog

呉越春秋 「兩軍邊兵接好、日中無期」

このままだと意味が通りにくいので、「呉語」の該当箇所の記述「兩君偃兵接好、日中為期」にしたがい。「邊兵」は「偃兵」、「無期」は「爲期」で訳しておきました。

blog

越絶書

太宰嚭率徒謂之曰。謝戰者五父。越王不忍,而欲許之。范蠡曰,君王圖之廊廟,失之中野,可乎?謀之七年,須臾棄之。王勿許,吳易兼也。越王曰,諾。

「太宰嚭率徒謂之曰」のあとは文が抜けているようです。

「謝戰者五父」ですが、このあたりはおそらく國語「越語下」のこの部分に対応していると思われます。

吳人聞之,出而挑戰,一日五反。王弗忍,欲許之。范蠡進諫曰,夫謀之廊廟,失之中原,其可輿?王姑勿許也。臣聞之,得時無怠,時不再來,天予不取,反為之災。贏縮轉化,後將悔之。天節固然,唯謀不遷。王曰諾。弗許。

この「越語」の文から「五父」は「五反」であるとする解釈もあるようです。

ただ、越絶だと越王は「呉をゆるそうとした」ととれるのに対し、越語では「呉に応戦することをゆるそうとした」ということになっています。

越語と越絶が完全に対応するわけではなさそうなので、ここでは「戦を謝罪する者は五人」と訳しておきました。

 

blog

やはり「後房鼓震篋篋」がよくわかりませんでした。

「篋篋」は大漢和辞典では「狭く長いようす」となっています。 ただ、前に出てきたところだと「後房鼓震篋篋有鍜工」となってたのが、ここの公孫聖の台詞だと「後房鼓震篋篋者坐太息也」となってるので、これだと音の響きを表しているようにも思えます。
ですが、「篋篋」にそういう使い方があるのかはわかりません。
「有鍜工」も意味がとれないのですが、公孫聖の台詞ではこの3文字がないことを考えると、原文に誤りがあるのかもしれません。
一応大漢和辞典にしたがって訳しておきましたが、いまいち意味が通らないです。

blog

越絶書「拂勝則社稷固、諛勝則社稷危」

「拂」の意味が取りにくくて、「実際に勝っていないのに買ったような気持ちになっている、その気持ちをぬぐい去る」のような意味かと思って、「優位をぬぐい去れば社稷は堅固になり、優位におもねれば社稷は危うくなります」と訳しました。

しかし、「拂」を「輔」のことと解してその後の「諛」と対比させるという解釈もありました(『越絶書校釋』)それだと拂は伍子胥、諛は伯嚭を暗示していることになります。

どちらに解すべきか今は判断が付きません。
もしかしたらサイトにまとめるときに修正するかもしれません。

blog

越絶書「今越王為吾浦伏約辞」

「浦伏」の意味がわかりませんでした。
「約辞」については『國語」の韋昭注に「約卑也」とありますので、「言葉を卑くする」という意味でいいと思います。

「浦」がちょっとわかりません。続く文字が「伏」なので、おそらく身を伏せてへりくだってるとかそういう意味だと思うんですが…

とりあえず「今越王は我々のために身を低くして辞を卑くし」と訳しておきました。