考察

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【呉越春秋】生子三人孤以乳母生子二人孤與一養

呉越春秋巻十

原文 生男二貺之以壺酒一犬。生女二賜以壺酒一豚。生子三人孤以乳母。生子二人孤與一養。

後半の「生子三人」「生子二人」は、単に「子供三人を産む」「子供二人を生む」とも読めますが、「三つ子を産む」「双子を産む」とする解釈もあります。

確かに直前に「男子を産むと~、女子を産むと~」とあるので、「男子・女子」とは別レイヤーの話をしているとも考えられ、一人の子ではなく双子、三つ子を表しているとも考えられます。

一方で、男女問わず子供を三人、あるいは二人産んだ場合は、上述の男女別の特典以外にさらに別の特典が受けられるとも解釈できます。

また、「養」は句踐が一人分の養育(費)を与えてくれるという意味にもとれます。
一方で「養」には炊事係という意味もあり、三人の場合に乳母を与えるのに対し、二人の場合は炊事係を与える、もしくは食事をさせると読むことも可能かと思います。

もしかしたら別系統の記述を持ってきて一つにまとめた結果、こういう記述になってるのかもしれません。

ここでは「子供二人、三人」「炊事係を与える」と訳しておきました。
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【呉越春秋】因約吳國父兄昆弟而誓之曰

呉越春秋 句踐伐吳外伝

原文「吳封孤數百里之地、因約吳國父兄昆弟而誓之曰、寡人聞古之賢君、四方之民歸之若水」
このまま読むと句踐が呉国の民に誓ったことになり、不自然です。

越語上では「乃致其父母昆弟而誓之曰、寡人聞、古之賢君、四方之民歸之、若水之歸下也」となっています。

呉越春秋での「呉國父兄昆弟」というのは、その直前に呉に土地を与えられたとあるので、「もともと呉国だった土地で今は越国になってる土地の父兄昆弟」と言う意味、
あるいは「呉国」はシンプルに間違い、のいずれかではないかと思われます。

ここでは「国の父兄昆弟」と訳しておきました。
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【呉越春秋】斷竹續竹飛土逐害

四部叢刊本 故歌曰斷竹續竹飛土逐害之謂也

『藝文類聚』の引用により「續竹」を「属土」、『太平御覧』の引用により「逐害」を「逐肉」とする解釈があるようです。
考察

【呉越春秋】則周何為三家之表

三家之表について。

徐天祜注「意謂釋箕子之囚封比干之墓表商容之閭也」

箕子が囚われていたのを赦した、比干の墓に盛り土して祭った、商容の閭を表彰したことを指していると解釈されています。
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【越絶書】自沉湘水蠡所有也

越絶書巻十五

原文 屈原隔界放於南楚自沉湘水蠡所有也

越絶書の最後の文です。
屈原隔界 放於南楚 自沉湘水 ここまでは屈原が身を投げた故事を挙げ、越絶書の編者もまた水に沈んだといっている?

蠡所有也 は「蠡」に「むしばむ」という意味があるのでむりやり「持っていたものを全てむしばまれた→すべてが失われた」と訳しましたが、ちょっとよくわかりません。

「蠡」といきなり出てくるので、范蠡に関する記述が、どこからかくっついてしまったのかもしれません。

 

『越絶書』の編者は袁康、呉平という人であり、最終巻の文にはその名が隠されているされています。
実際にどうだったのかについては、意見が分かれています。

いずれにせよ、春秋時代当時の呉越の状況を正確に記録したものではなく、後漢ごろに伝わっていた呉越に関する伝承をまとめたものと考えられます。