呉越春秋闔閭内伝第四 日本語訳を公開しました
通販のお知らせ
7月9日~7月21日の間、とらのあなで既刊「霸王の輔」1巻から4巻まで予約受付中です。
通常委託中の5巻・外伝をあわせて、全巻揃いますので、夏コミに来られない方はこの機会にぜひご利用ください。
今回、初めて「取寄販売」というシステムを利用しまして、
サークルが自宅などにある在庫をとらのあなに登録→とらのあなで期間を区切って予約受付→注文があればサークルがとらに納品→とらのあなから購入者様に発送、
という流れになるようです。
今回の予約期間は21日までとなっています。どうぞよろしくお願いします。
波秦之子夫差
今太子不祿、早失侍御、今王欲立太子者、莫大乎波秦之子夫差、闔閭曰、夫愚而不仁、恐不能奉統於呉国。
今日読んだあたり
太子不禄 先日読んだ越絶書呉内伝では「天子稱崩、諸侯稱薨、大夫稱卒、士稱不祿」となってました。
ここでは太子に「不祿」を使ってます。
波秦之子夫差 「秦」がよくわかりません。衍字としている説もあります。
夫愚而不仁 「夫」のあとに「差」が抜け落ちていて「夫差愚而不仁」ではないか、という説もあります。でも「夫」を助字として読めないこともないと思います。
このあと伍子胥の台詞として「父死子代、經之明文」とあるので、やはり『呉越春秋』においては夫差は太子波の子として扱われていると読んだ方が素直かなあ…と思います。
越絶書巻三
越絶書巻三 越絶書巻三呉内伝第四
ツイッターで訳していたものを、まとめて公開しました。
「呉内伝」となってますが、記述は呉に限らずいろいろな方面に及び、全体としてのまとまりがないというか、ちょっと何が言いたいのかわからない文章でした。
明日以降は、巻四計倪内経を少しずつ読んでいこうと思います。
波太子夫差日
本日訳したところ
原文「波太子夫差日夜告於伍胥曰」
ここはちょっと読みにくいんですが、注釈書によっては「波太子子夫差」または「波子夫差」の誤りとして『呉越春秋』では夫差は太子波の子で闔閭の孫だとしてる本もあります。
それとは別に「波太子」が「次太子」の誤りで、やはり夫差は闔閭の子であろうと解釈してるものもあります。
なるべく原文に近い形で訳したかったので、いまは「波の子夫差」としておきました。
他の史料の記述からしても、夫差は闔閭の子でないとおかしいのですが、『呉越春秋』では夫差は波の子=闔閭の孫という扱いになっているのかもしれません。
越絶
方舟航買儀塵者、越人往如江也、治須慮者、越人謂船為須慮、亟怒紛紛者、怒貌也、怒至、士擊高文者、躍勇士也
本日読んだところ
二つを連結した船で、越人は江に往く。須慮を治すとは、越人は船を「須慮」と言うのである。亟怒紛紛とは、怒りの様子であり、怒りがはなはだしい。士が高丈を撃つとは、士を跳躍させ勇ませるのである。
無理矢理に訳しましたが、かなり意味が通じにくいです。
「方舟」とは「舟を二つ並べていかだのようにつなぐ」
「買儀塵」は意味がとれないです。何冊か注釈書にあたってみましたが、どれもわからないとのこと
次の「亟怒紛紛~」のところも前後のつながりがよくわからないです
「士擊高文者」 「文」は「丈」ではないかということ 戦士が高いところのものを撃って跳躍や武勇を鍛錬する?みたいな感じでしょうか しかしこれもよくわかりません
夏コミ
夏コミの参加が決まりましたので、現在新刊を作成中です。
タイトルは『會稽古譚 范蠡與西施』
いつも描いている『霸王の輔』の番外編の読み切りです。
同時に、秋に発行予定の『霸王の輔』6巻の制作も進めています。こちらはまだ作画には入らずに、ストーリー作りの段階ですが、少し長くなりそうです。
なんとか100ページ内で収まるように調整したいです。
コミケwebカタログのサークルページはこちらです。
1日目 8月15日金曜日 西 え34b「白川」
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11307514
ユーザー登録すれば無料でも利用できるそうですので、よろしければこちらもご利用ください。
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こーせんさまのイラストと、蝉ネタの漫画です。
Cartoonにイラスト・漫画など
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蝉
蝉のことを調べていたら「山東省では蝉を食べる」という記述に行き当たったので