本編漫画

「第一話」

紀元前494年 越王句踐(こうせん)は呉王夫差(ふさ)の猛攻を受け会稽山に逃れた。動揺を隠せない句踐に臣下の范蠡(はんれい)は「負けることはない」と告げる。

その二年前、故郷の楚を出て他国での士官を目指していた范蠡は呉越の国境近くで文身を入れた少年に会う。

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考察

呉越春秋巻第九 勾踐陰謀外外伝

祭陵山於會稽祀水澤於江州事鬼神一年國不被災

徐天祜の注では「陵山」は「禹陵の山」となっています。
ただ、ここは「陵山」と「水澤」が対になっているという解釈(張覚『呉越春秋校注』岳麓書社2006)に従い、山神、水神と訳しました。

また、「新訳呉越春秋」(三民書局)所載の原文、および佐藤氏の日本語訳(平凡社東洋文庫)では「二年」となっていますが、私が持っている四部叢刊の影印本は「一年」となっています。

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