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【お知らせ】商業読み切り

少年ジャンプ+で、読み切り作品『管仲と鮑叔』を描かせていただきました。

https://shonenjumpplus.com/app/viewer/ec1000072809

『史記』斉太公世家に書かれている、斉の桓公即位にまつわるエピソードを描いたものです。

魯聞無知死亦發兵送公子糾而使管仲別將兵遮莒道射中小白帶鉤。小白詳死管仲使人馳報魯魯送糾者行益遲六日至齊則小白已入高傒立之是為桓公。桓公之中鉤詳死以誤管仲已而載溫車中馳行亦有高國內應故得先入立。

「亡命していた小白と糾の二人の公子、どちらか先に臨淄に戻った方が即位する流れになった。管仲が小白を妨害するため矢を放つと、小白の帯留めに当たった。そこで鮑叔は小白が死んだことにして葬列を装った。小白が死んだと思った管仲・糾側は油断してのろのろ進んだ。臨淄に着いたら小白が六日前に入城してすでに即位していた」というものです。
本作ではそれをかなり捏造脚色して、ぎりぎりまで管仲と鮑叔が争ったという展開にしています。

中国の歴史書というのはドラマ仕立てになってることが多く、そういうドラマ部分が必ずしも実際にあったことだとは限りません。個人的には、上記の葬列云々も史実ではなかった可能性が高いと考えています。

ただ非常に印象的なエピソードであり、ここを切り取って読み切り漫画にしたら面白いのではと思い、題材として選択しました。

 

長編であれば管仲と鮑叔の交流は時系列で描くところ、今回は読み切り作品ということでふたりの過去は回想シーンとして何カ所かに分けてねじ込むことになりました。

これがなかなか難しくて、担当編集者さんと何度も打ち合わせを重ね、どうにか形にしたのですが…。スムーズに読める構成になっていればいいな、と思っています。
管仲と鮑叔の過去は不明な点も多く、本作オリジナルの割合が多くなっています。

当時の名前の呼び方とかもいろいろあるのですが、読者の混乱を避けるためわかりやすく管仲・鮑叔・小白・糾に統一しています。

管仲と鮑叔、そして糾と小白、四人のそれぞれの葛藤、成長を描いた人間ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです。
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【呉越春秋】非孤飯不食、非夫人事不衣

呉越春秋巻十「載飯與羹以游國中、國中僮子戲而遇孤、孤餔而啜之施以愛、問其名。非孤飯不食、非夫人事不衣」

この箇所は『国語』越後上の「句踐載稻與脂于舟以行、國之孺子之游者、無不哺之也、無不啜也、必聞其名。非其身之所種則不食、非其夫人之所織則不衣」の部分に対応していると思われます。

(句踐は)自分の(作った)飯でなければ食べず、夫人が専らに(作った衣服)でなければ着ない

という意味に解釈しました。
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【呉越春秋】生子三人孤以乳母生子二人孤與一養

呉越春秋巻十

原文 生男二貺之以壺酒一犬。生女二賜以壺酒一豚。生子三人孤以乳母。生子二人孤與一養。

後半の「生子三人」「生子二人」は、単に「子供三人を産む」「子供二人を生む」とも読めますが、「三つ子を産む」「双子を産む」とする解釈もあります。

確かに直前に「男子を産むと~、女子を産むと~」とあるので、「男子・女子」とは別レイヤーの話をしているとも考えられ、一人の子ではなく双子、三つ子を表しているとも考えられます。

一方で、男女問わず子供を三人、あるいは二人産んだ場合は、上述の男女別の特典以外にさらに別の特典が受けられるとも解釈できます。

また、「養」は句踐が一人分の養育(費)を与えてくれるという意味にもとれます。
一方で「養」には炊事係という意味もあり、三人の場合に乳母を与えるのに対し、二人の場合は炊事係を与える、もしくは食事をさせると読むことも可能かと思います。

もしかしたら別系統の記述を持ってきて一つにまとめた結果、こういう記述になってるのかもしれません。

ここでは「子供二人、三人」「炊事係を与える」と訳しておきました。
考察

【呉越春秋】因約吳國父兄昆弟而誓之曰

呉越春秋 句踐伐吳外伝

原文「吳封孤數百里之地、因約吳國父兄昆弟而誓之曰、寡人聞古之賢君、四方之民歸之若水」
このまま読むと句踐が呉国の民に誓ったことになり、不自然です。

越語上では「乃致其父母昆弟而誓之曰、寡人聞、古之賢君、四方之民歸之、若水之歸下也」となっています。

呉越春秋での「呉國父兄昆弟」というのは、その直前に呉に土地を与えられたとあるので、「もともと呉国だった土地で今は越国になってる土地の父兄昆弟」と言う意味、
あるいは「呉国」はシンプルに間違い、のいずれかではないかと思われます。

ここでは「国の父兄昆弟」と訳しておきました。
イベント

8話前半更新&COMITIA158申し込み

本編漫画更新
第八話の前半を更新しました。前回の更新が3月だったので、実に5ヶ月ぶりですね。
長らくお休みをいただいていましたが、ぼちぼち再開していきたいと思います。

しかし、これだけブランクがあると描いている本人も流れを忘れかけていたといいますか、仕上がり直前にこーせん様の台詞が一部矛盾していることに気付き、慌ててなんとか辻褄が合うように変更しました。
なぜネームの時に気付かなかったのか…。
どうにか取り繕いましたが、ちょっと流れが不自然な気もするので、もしかしたら同人誌収録の際に修正するかもしれません。

あとは何というか、ちょっと絵が?
しばらくこの人達から離れていたせいか、どうも違和感というか、ちょっと絵柄的につかみ切れてない?手になじまない?というか?
こういうのは多分描いてる本人しか気にしてない類のものだと思うのですが、ストーリーも絵も、早いところ勘を取り戻せたらいいなと思っています。

今回はやっとヒロインの西施が本格的に登場です。


この人の設定に関しては完全に捏造というか本作オリジナルです。
もともと実在していたかわからない人物(だと私は思っている)なので、自分の癖に流されるまま描いていこうと思っています。
范さんとフーちゃんとセイちゃんの三角関係を描いた壮大なラブストーリーになる予定です。作者本人はわりとそういうつもりで描いています。

後半は、先述の通りネームが甘かったところがあるので、もう一度しっかり見直してから作画にかかりたいと思います。8月中には更新します。中旬ぐらいまでに更新できればいいのですが…。

 
コミティア158
12月のコミティア158に申し込みました。


歴史ジャンルです。
こちらも、前回参加したのが25年11月のコミティア154だったので、1年ぶりのリアルイベント参加になります。
こちらで七~九話と、描き下ろしを収録した三巻を刊行したいと思っています。

描き下ろしは、以前描いたフーちゃんの過去編を再編して描こうかなと思っています。長さによっては何回かに分けて巻末に載せるような形にするかも。

久々のイベントなので楽しんで参加できればと思っています。
どうぞよろしくお願いします。