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第五話後半更新

第五話の後半を更新しました。

跡取り問題で苦悩する闔閭様。

呉王室の家族構成はかなり創作というかオリジナルというか捏造要素が強いです。
本作では、長男だった太子終壘が越の攻撃によって戦死、弟に波・夫差という二人の公子がいて、いずれも太子にはなっていないという設定です。
フーちゃんとお兄さんの関係とかもこれから少しずつ描いていければと思っています。

 

戸籍の作成を進める范さん

当時は紙がなく、竹簡や木牘に文字を書き、消しゴムも修正液もないので書き損じは表面を小刀で削っていました。
小刀の資料がなかったのでなんかふわっとした形に描いてしまったんですが、同人誌版発行までに資料が手に入れば差し替えたいと思います。

 

6話では呉が越に攻め入って来ます。檇李の戦いという、呉越史の中ではちょっと有名な戦いです。
范さんがいよいよ天才軍師の片鱗を見せる…かもしれません。

ストーリー展開はだいたい決まってるので、公開時期のめどがつきましたらまたお知らせいたします。
どうぞよろしくお願いします。

 

創作漫画オンリーWEBイベント『BOX of BLOCKs』vol.3(2025/9/13~15)に参加します

週末はBOX of BLOCKsというwebイベントに参加させていただきます。

https://bob.lsv.jp/

うちのサークルは特に新しいものはなく、いつものやつで参加します。

創作漫画イベントですが歴史創作もOKということだったので…。
普段はあまり接点のないサークル様の作品に触れられるのを楽しみにしています。

 

今後の予定

11月のコミティア154に申し込んでいます。
「霸王の輔」同人誌版2巻を出したいと思っています。

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5話前半を更新しました

5話の前半を更新しました。
こーせん様が無事に(?)即位、范さんは戸籍の作成に入ります。

この作品では、越が小規模国家であることを生かして(?)戸籍を一括で管理し、中央集権化を図り、国を強化していくという流れになる予定です。ただ、これが史実かというと、そうでもありません。

個人的には、越の富国強兵はあくまで春秋時代的な国家の枠組みの中で行われ、他の国家に先んじて中央集権化が進んだという評価はできないのではないかと考えています。

その辺はフィクションとしてお楽しみいただければと思います。

 

そして、大変申し訳ないのですが、今回背景が間に合わず、かなりの部分が仮背景になっています。
とくに呉のあたりはほんとに…

何にも描かないわけにはいかないので、越の王宮の3Dをそのまま置いてます…。

とりあえず最低限の話の流れはわかるようになってると思いますが、後半の公開時までにできる範囲で差し替え、同人誌に収録するときにもあらためて加筆修正する予定です。

 

だったら公開を遅らせればよかったのでは?という考えもあるでしょうが、前回の更新から1ヶ月以上空いてしまったのと、ずるずる予定を延ばしていてはいつまで経っても進まないと思って、あえてこの形で公開させていただくことにしました。
今後はできるだけこういうことのないようにしたいです😥

 

5話後半は、8月末か9月初めには公開したいと思っています。
引きつづきよろしくお願いします。

 

コミティア154に申し込みました

11月24日のコミティア154に申し込みました。

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「霸王の輔 呉越春秋異聞」2巻を刊行予定です。
4話以降のweb公開分に描き下ろしを加えたものになる予定です。

詳細が決まりましたら改めてお知らせします。

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四話後半を更新

先日、第四話後半を公開しました
前回から1話を前半と後半に区切ってアップしてみたのですが、今回は前回アップした前半に後半を追加する形となります。

 

登場したばかりの允常様が早々と退場。
こーせん様に越の行く末を託します。

 

 

しかしかなり無理めな期限を設定されて、こーせん様はぶち切れ。

切れると沓投げるところは旧作通り(笑)です。

このへんはさすがにまだ16歳です。子供ですね。
こーせん様は基本的に冷静で、国の利益を最優先するあまり時には冷徹にさえ感じられますが…
それはこーせん様自身が「自分は王であるから王として振る舞うのが当然」と思い込んでいるからで、一種の自己暗示のようなものかもしれません。
しかし、ちょっとしたはずみで年相応の地が出たりする。

この先も、こういったごくまれに出てくる彼の人間臭いところを描いていければと思っています。

 

そして未来の大軍師はなぜか戸籍係にされてしまいます。

このあたりも基本的な設定は旧作を踏襲していますが、演出や展開はかなり変えているので、お話としては別物ですね。

越が戸籍もろくに整備されていない遅れた国家として描かれていますが、このへんは特に元ネタがあるわけではなく、うちの漫画のオリジナル展開です。

 

今後の予定

5話は越から舞台を移して、呉の人たちが出てきます。

呉の人間関係もかなり独自設定を盛って話を膨らませていますので、5話は人物紹介みたいな感じになるかと思います。
まだネームを切っていないので確定ではありませんが、2話の最後にちらっと出てきたフーちゃんと王孫駱のほか、闔閭様、伍子胥、伯嚭などのおじ様s、フーちゃんのお兄さんなどが出てくる予定です。

 

5話も前半後半に分け、前半は8月半ばごろまでには公開したいと思っています。
具体的な日程が決まりましたらまたご案内させていただきます。

どうぞよろしくお願いします。

考察

三家之表について。

徐天祜注「意謂釋箕子之囚封比干之墓表商容之閭也」

箕子が囚われていたのを赦した、比干の墓に盛り土して祭った、商容の閭を表彰したことを指していると解釈されています。

考察

越絶書巻十五

原文 屈原隔界放於南楚自沉湘水蠡所有也

越絶書の最後の文です。
屈原隔界 放於南楚 自沉湘水 ここまでは屈原が身を投げた故事を挙げ、越絶書の編者もまた水に沈んだといっている?

蠡所有也 は「蠡」に「むしばむ」という意味があるのでむりやり「持っていたものを全てむしばまれた→すべてが失われた」と訳しましたが、ちょっとよくわかりません。

「蠡」といきなり出てくるので、范蠡に関する記述が、どこからかくっついてしまったのかもしれません。

 

『越絶書』の編者は袁康、呉平という人であり、最終巻の文にはその名が隠されているされています。
実際にどうだったのかについては、意見が分かれています。

いずれにせよ、春秋時代当時の呉越の状況を正確に記録したものではなく、後漢ごろに伝わっていた呉越に関する伝承をまとめたものと考えられます。