【越絶書】自沉湘水蠡所有也

考察

越絶書巻十五

原文 屈原隔界放於南楚自沉湘水蠡所有也

越絶書の最後の文です。
屈原隔界 放於南楚 自沉湘水 ここまでは屈原が身を投げた故事を挙げ、越絶書の編者もまた水に沈んだといっている?

蠡所有也 は「蠡」に「むしばむ」という意味があるのでむりやり「持っていたものを全てむしばまれた→すべてが失われた」と訳しましたが、ちょっとよくわかりません。

「蠡」といきなり出てくるので、范蠡に関する記述が、どこからかくっついてしまったのかもしれません。

 

『越絶書』の編者は袁康、呉平という人であり、最終巻の文にはその名が隠されているされています。
実際にどうだったのかについては、意見が分かれています。

いずれにせよ、春秋時代当時の呉越の状況を正確に記録したものではなく、後漢ごろに伝わっていた呉越に関する伝承をまとめたものと考えられます。

 

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