第九話後半を更新しました
今回は主人公である范さんのトラウマ発動回です。
一見、部下の名前も覚えてない冷たい性格のように思われるかもしれませんが、彼の場合自己防衛本能が働いていて、他人と深く関わることができません。
病気で人の顔が分からなくなってしまう場合もありますが、そういうものではなく、記憶力が悪いわけでもありません。ただ彼の意識が拒否している。
范さん自身はそれでかなり苦しんでいるのですが、異常があるわけではなく、むしろあらゆるスペックが高いほうだったりする。実家は裕福で高い教育も受けてきました。
それゆえ、彼には逃げ場がありません。
何も劣っていないのに、ただただ生きづらい。

そんな范さんとは対照的に下っ端の名前まできっちり覚えているこーせん様。さすがの人たらしです。
彼は、自身の能力はたいしたことなく、人を使うことに全振りしており、しかもそれを自覚しているのでこういう点は抜かりありません。

范さんは「変わりたい」って言っていますが(本作内では)まだ二十代の若造ですので、多分「変わること」を「自分以外の別人になること」だと思ってる。
こーせん様に憧れたりしちゃってるんじゃないですかねこの人。やめとけ。
変わるということは他人になることではなく、自分であることを保ちつつ、自分自身が変わることだと気付くのはもうちょっと先。

そんな范さんの前に現れた、自己肯定感がやたら高い美少女・西施。
この出会いによって范さんが今後どう変わっていくのか、もうしばらくお付き合いいただければと思います。
同人誌第三巻について
コミティア158で刊行予定の第三巻には七~九話を収録します。
web版の第九話はここまでですが、同人誌版ではこの後もう少し続きます。その部分が第三巻の描き下ろしとなります。
第十話は、上記第九話の描き下ろし部分、イベント合わせのイラスト等を描き終えてから取りかかることになると思います。
年内には更新したいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
