2016/05/05発行
第九巻
2016/10/23発行
第十巻
2017/05/06発行
第十一巻
2018/05/05発行
第十二巻
2018/08/19発行
文種
<ぶんしょう>
年齡:41
身長:180
楚出身。
范蠡よりも早く越に入り、越王允常に仕えていた。
允常の死後も越にとどまり、范蠡と共に句踐に仕える。
『左伝』『国語』『史記』なのでは「大夫種」として登場します。『呉越春秋』になると「文種」という名前で書かれています。
范蠡とともに、越王句踐に仕え、范蠡が去った後も越に残り、句踐に誅殺されたと伝えられています。
本作では、范蠡より早く越に入った、楚出身の大夫として登場します。同郷ということもあり、范蠡のよき先輩として、時に厳しく、時に優しく接しています。
句踐
<こうせん>
年齡:17
身長:165cm
越国王。
父である先王允常と対立していたが、半ば強制的に父を退位させ、越王の位に就く。
中原の文化を積極的に採り入れようとした父とは対照的に、越の伝統を重んじ、文身断髪の姿をとる。
歴史上の句踐は、呉王夫差と争いこれを滅ぼし、覇者となって、のちに山東省の琅邪まで進出したと伝えられています。それまで辺境の一地方政権に過ぎなかった越の名を、中国に知らしめた立役者です。
本作では、重大で即位した若い王として登場します。年の割りには思慮深く落ち着きがありますが、やはり若さが覗くところもあります。
夫差のように高い戦闘能力はなく、越の覇業は、彼の人を使う能力にかかっています。
范蠡
<はんれい>
年齡:26
身長:174cm
越の大夫。楚出身。
句踐に見込まれて越に仕えることになる。
歴史上の范蠡は、「春秋左氏伝」には登場せず、戦国後記期以降になってようやく文献に登場します。
『史記』では越王句踐に仕え、ともに呉と戦いこれを滅ぼし、句踐の覇業をよく輔けたとされています。句踐が覇王となったのちは、越を去り斉に行き宰相として迎えられ、さらに陶に退き、一財産をなしたと伝えられています。
本作品では、楚の小都市の出身で、他国に仕官の道を求めたがかなわず、仕方なく辺境の越にやってきた青年として登場します。
父親の期待の大きさに応えることができず自信を失い、自分の能力を生かすことができなかった青年が、だんだんと自分を取り戻し、成長していく姿を描いていきます。