キャラクター

husa.png<ふさ>

年齡:21

身長:192cm

呉王闔閭の第三子。生まれつき白い髪と灰色の眼を持つ。
14歳の頃から軍に身を投じ、以来負けたことがない。
母親の身分が低かったため呉国内での立場は微妙である。

史書では、亡国の王として、あまり良い書かれ方はされていません。
本作では「政治的訓練は受けていないが戦闘はものすごく強い」ということになっています。
『呉語』の黄池の会の描写で、軍を三色に色分けし、自分は白い軍を率いたという記述がありますので、そこから「イメージカラーは白」ということになりました。

キャラクター

seishi.png

<せいし>

年齡:12

身長:148

斉出身。
もともとは斉の都・臨淄の妓楼にいた。
盗賊に襲われていたところを范蠡に助けられ、彼の元に身を寄せる。

呉王夫差の寵姫として有名な美女。
様々なエピソードが伝えられていますが、きちんとした歴史書には登場せず、伝説上の人物と言えます。

本作ではかなりオリジナル設定で、斉出身の妓女ということになっています。彼女をめぐる范蠡と夫差の関係がこの物語の一つの核になります。

キャラクター

bunsho.png

<ぶんしょう>

年齡:41

身長:180

楚出身。
范蠡よりも早く越に入り、越王允常に仕えていた。
允常の死後も越にとどまり、范蠡と共に句踐に仕える。

『左伝』『国語』『史記』なのでは「大夫種」として登場します。『呉越春秋』になると「文種」という名前で書かれています。
范蠡とともに、越王句踐に仕え、范蠡が去った後も越に残り、句踐に誅殺されたと伝えられています。

本作では、范蠡より早く越に入った、楚出身の大夫として登場します。同郷ということもあり、范蠡のよき先輩として、時に厳しく、時に優しく接しています。

キャラクター

kousen.png<こうせん>

年齡:17

身長:165cm

越国王。
父である先王允常と対立していたが、半ば強制的に父を退位させ、越王の位に就く。
中原の文化を積極的に採り入れようとした父とは対照的に、越の伝統を重んじ、文身断髪の姿をとる。

歴史上の句踐は、呉王夫差と争いこれを滅ぼし、覇者となって、のちに山東省の琅邪まで進出したと伝えられています。それまで辺境の一地方政権に過ぎなかった越の名を、中国に知らしめた立役者です。

本作では、重大で即位した若い王として登場します。年の割りには思慮深く落ち着きがありますが、やはり若さが覗くところもあります。
夫差のように高い戦闘能力はなく、越の覇業は、彼の人を使う能力にかかっています。

キャラクター

hanrei.png<はんれい>

年齡:26

身長:174cm

越の大夫。楚出身。
句踐に見込まれて越に仕えることになる。

歴史上の范蠡は、「春秋左氏伝」には登場せず、戦国後記期以降になってようやく文献に登場します。
『史記』では越王句踐に仕え、ともに呉と戦いこれを滅ぼし、句踐の覇業をよく輔けたとされています。句踐が覇王となったのちは、越を去り斉に行き宰相として迎えられ、さらに陶に退き、一財産をなしたと伝えられています。

本作品では、楚の小都市の出身で、他国に仕官の道を求めたがかなわず、仕方なく辺境の越にやってきた青年として登場します。
父親の期待の大きさに応えることができず自信を失い、自分の能力を生かすことができなかった青年が、だんだんと自分を取り戻し、成長していく姿を描いていきます。