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呉越春秋

昔者吳王分其民之眾以殘吾國、殺敗吾民、鄙吾百姓、夷吾宗廟、國為墟棘、身為魚鼈、

「身為魚鼈」ですが、越絶書巻七内伝陳成恒第九に同様の記述があり、そこでは「身為魚鼈餌」となっています。

「私は魚やすっぽんになった」ではなんだか面白いことになりそうなので、ここでは越絶の記載に従って「餌」を補って訳しておきました。

イベント

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夏コミのお品書きです。
8月15日(金) 西2ホール え34b 白川

新刊は「會稽古譚 范蠡與西施」 無料配布です。
コミケ初売りが「檇李之戰 霸王の輔 五」(2月COMITIA)、「無窮蒼」(5月COMITIA)の2種になります。
このほか、既刊を全種持ち込みます。

こちらのポスターが目印になります
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あと、前回使ったこちらのポスター
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もしほしいという方がいらっしゃれば前日までに連絡いただければ夏コミに持っていきます。
サイズはA2、印刷の都合で色味は少し変わってしまっています。
保存状態は表面はおおむね大丈夫ですが、裏面にテープを剥がしたあとなどがあります。

 

それでは、当日は「え34b」でお待ちしています。
どうぞよろしくお願いします。

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呉越春秋「仁人不因居」

注が付いていて、越絶では因居を困厄につくる、とあったので、訳はそちらの意味を取って訳しました。
しかし、越絶のどの部分のことを言っているのか、わかりませんでした。

今後わかったらあらためて書きたいと思います。

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『呉越春秋』是君上驕下恣群臣、而求以成大事、難矣。

原文は「上驕下恣群臣」だったのですが、『史記』孔子弟子列伝ではこう(↓)なっていたので

是君上驕主心、下恣群臣、求以成大事、難矣。

「主心」を補って訳しておきました。

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今太子不祿、早失侍御、今王欲立太子者、莫大乎波秦之子夫差、闔閭曰、夫愚而不仁、恐不能奉統於呉国。

今日読んだあたり

太子不禄  先日読んだ越絶書呉内伝では「天子稱崩、諸侯稱薨、大夫稱卒、士稱不祿」となってました。
ここでは太子に「不祿」を使ってます。

波秦之子夫差  「秦」がよくわかりません。衍字としている説もあります。

夫愚而不仁  「夫」のあとに「差」が抜け落ちていて「夫差愚而不仁」ではないか、という説もあります。でも「夫」を助字として読めないこともないと思います。

このあと伍子胥の台詞として「父死子代、經之明文」とあるので、やはり『呉越春秋』においては夫差は太子波の子として扱われていると読んだ方が素直かなあ…と思います。