6話後半公開&コミティア154参加します

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6話後半公開

6話の後半を更新しました。いささか強引な展開ですが、范さんが越王室の軍隊を率いることになります。

作中の設定にはなりますが、越にはこの時点でまだ「常備軍」というものがありません。
軍隊は王室や大夫(ここでは貴族みたいなものと思って下さい)が、それぞれ自前で持っています。戦争になると、それらが集まって越の軍隊を構成する…というのが原則になっています。
文官も武官も未分化で、専門職的な「将軍」などもいません。

靈姑浮おじさんや石買おじさんは地元の人なので、原則通り自分の封地と、自分の軍隊を持っています。
一方、范さんや文さんは他国(楚)からやってきた人なので、そういう地元の基盤はなく、王室から俸禄をもらっています。
靈姑浮おじさんは戦争の時は自分の軍を率いますが、范さんは体が空いてるわけです。
本来は王室の軍は王が率いるところ、こーせん様が戦が苦手なので范さんに白羽の矢が当たったのです。

こーせん様は、いずれこういう体勢を改めて、王室直属の常備軍を作りたいと考えていらっしゃるようです。
戸籍編製もその第一歩として行われてます。

 


なんかのスイッチが入って再現される范さんのトラウマ。

これついては、同人誌版一巻収録の第三話に、象徴的な少年時代の出来事が描写されています。
この作品の根幹となるテーマです。

何度も繰り返し語っていますが、貧困やら暴力やらの外形的な不幸がいっさいないところに生じる、見えない毒に侵された人間が、どうやって自分を取り戻していくか。
それを描いていきたいと思っています。

 

コミティア154

11月24日開催のコミティア154に参加します。南4ホール く43a「白川」です。

6月のコミティアも抽選だったのでひやひやしましたが、ありがたいことにスペースをいただけたので、新刊を持っていきます。
「霸王の輔」第二巻、四~六話+描き下ろしを収録します。
今回は描きおろしはそんなになくて、数ページのおまけ的なものになると思います。
内容は基本的にweb版と同じ、一部修正や差し替えなどが入る予定です。

どうぞよろしくお願いします。

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