第二話を公開しました
「霸王の輔 呉越春秋異聞」第二話を公開しました。
第一話からちょっとトーンダウンして、今回は舞台背景というか、状況説明が多めになりました。
「臥薪嘗胆」とか「同病相憐れむ」などの言葉は知られていても、「春秋時代の呉越」というのは、一部の方をのぞいてそれほど馴染みのない題材かもしれません。
とりあえず、
「昔の中国の片隅に呉と越という小さな国があった」
「その西のほうに楚というでっかい国があって呉と楚は対立していた」
これだけ押さえていただければ大丈夫です!
今回描きたかったのは、こーせん様のこの台詞
「空の器」というのはちょっと抽象的な表現になってしまいましたが…(ちなみに「そらのうつわ」ではなく「空の器」です、念のため)
「国という大きな存在が宿るための依代」のような意味で使っています。つまり、個人の意志を超えて「国の使命」を受け入れる容れ物です。
生まれながらに太子であり、個人としての自己をあえて消すことで、「越の王」として生きることを選んでいるこーせん様。
他人に意思を奪われ、空になってしまった范さんとは、まったく違う「空の自分」です。
この出会いが、范さんにどんな影響を与えるのか――
これから少しずつ、描いていきたいと思います。
次回について
次回三話は、コミティアに間に合わせるために短めのページ数で描くつもりでしたが、范さんの過去を掘り下げた番外編的なエピソードが浮かんだので、そちらを描こうと思っています。
こちらは同人誌版のみの収録となります。
(Web掲載はありません)
コミティア関連の情報は追ってお知らせいたします。